国宝・重要文化財(建造物)旧角海家住宅

登録年月日:2016.07.25

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江戸時代から明治時代にかけて海運で隆盛した北前船主集落に残る旧角海家住宅は、現存する黒島の代表的な廻船問屋住宅です。当時の面影を色濃く残す佇まいや隆盛をしのぶ豪華な収蔵品の数々を展示しており、繁栄ぶりを現在まで伝えている。

解説

旧角海家住宅は、北前船の船主や船員が居住する集落として栄えた黒島地区に所在する。 北前船では当時一回の航海、で現在の価値にすると1億円余りの利益をもたらすほどの取引が行われていたとされ、海運が交易の主軸だった当時を語る上で、貴重な現存する史料でもある。 現在の屋敷構えは19世紀末(1871年)の大火後に順次整えられたと伝わる。角海家は、19世紀中頃より北前船による日本海沿岸の交易を生業としていたが、19世紀末頃には汽船や鉄道により、運行速度や積載量に劣る従来の北前船での取引が低迷し海運業から撤退する。その後は、土地経営や漁業、金融業などを事業の多角化経営で家の安定を図った。 2007年能登半島地震により大きな被害を受けたが、2011年災害復旧工事を完了し、現在に至る。家屋は緩斜面を利用した配置になっており、西側には海岸に至る通路を通している。海運業を営んだ住宅形式を現在も良好に留めており、往時の繁栄ぶりを現在まで伝えている。

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文化財情報

【時間】

9:00ー17:00(ただし入館は16:30まで)

【定休日】

【料金】

大人320円(20人以上の団体 270円) 小人(小中高校生)150円

【外部リンク】

観光情報

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