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輪島市
能登半島の北西にある輪島市は、豊かな緑と海に囲まれた人口約3万人の町です。中世に曹洞宗の本山「總持寺」が開かれ、北前船の世紀には「親の湊」と呼ばれ海上交通の要衝として栄えるとともに、江戸中期以降は漆器業(輪島塗)が盛んになりました。
文化財一覧
白米の千枚田
自然
平地の少ない当地では、古来より斜面を開拓し農作業を行っていた。白米の千枚田は、輪島市街地の東方約8kmに位置する高洲山(標高567m)から、日本海岸に面した急傾斜に広がる棚田である。その傾斜から地滑りが起こりやすく、1684年の大規模な地すべりによって水田の大半が失われたが、19世紀半ばまでに農民の努力により徐々に水田・・・
輪島市黒島地区重要伝統的建造物群保存地区
街並み
黒島町は、能登半島北西部の輪島市門前町地域に位置する。集落は、西は日本海に面し、砂浜から山裾に上る緩斜面に、街道に沿って南北に長く形成される。黒島の成立は16世紀前半と伝え、漁業を生業としていたが、18世紀前半には有力な北前船の船主が現れ、日本海沿岸航路の整備と海運業の発展を背景に集落は成長を遂げた。 保存地区は、北前・・・
旧角海家住宅
住宅
旧角海家住宅は、北前船の船主や船員が居住する集落として栄えた黒島地区に所在する。 北前船では当時一回の航海、で現在の価値にすると1億円余りの利益をもたらすほどの取引が行われていたとされ、海運が交易の主軸だった当時を語る上で、貴重な現存する史料でもある。 現在の屋敷構えは19世紀末(1871年)の大火後に順次整えられたと・・・
上時国家住宅
住宅
上時国家は、中世(12~16世紀)以来、奥能登地方に強大な勢力を誇った旧家である。大規模な農地開発や北前船による日本海沿岸交易など多角経営をしている。近世(17~19世紀)には奥能登にあった幕府領(当時の日本を統括する政府)の大庄屋をつとめた。 上時国家住宅は、19世紀中頃(1831年頃)、町野川流域より現在の高台に屋・・・
時國家住宅
住宅
時国家の始まりは1185年に能登に配流された平時忠(12世紀末の公家)による。子の時国は農民として身を立て、やがて豪農として隆盛します。1634年、政治的背景から時保(13代目)は、時国家を幕府領(当時の日本を統括する政府)の上時国家と、加賀藩領(当時の地域を治める地方政府)時国家の2家に分立し、当人は加賀藩領を拠点と・・・
大本山總持寺祖院
寺社
諸嶽山總持寺(曹洞宗寺院)は、14世紀前半(1321年)、瑩山紹瑾禅師によって開創された。翌年(1322年)夏、瑩山禅師に信仰を求めた後醍醐天皇の命令により、總持寺を勅国家鎮護の拠り所として定めた。その後、總持寺を中心として、日本全国にその末寺を1万6千余になるまで発展したが、19世紀末(1898年)に火災により寺院の・・・
大沢・上大沢の間垣集落景観
街並み
輪島市の大沢・上大沢集落は、能登半島北西部の日本海沿いの小さな2つの集落である。 急峻な山が日本海に直接迫る能登半島北側は、海から強い季節風を受ける地域であり、多くの集落が内陸部に立地している。その中で、大沢・上大沢の集落は湾を成す低地に位置し、後背の狭い谷地の限られた傾斜面に耕作地を有する。海に面する集落の外周部には・・・
輪島塗
伝統工芸
輪島塗は日本を代表する伝統工芸品の一つである。下地工程で「布着せ」(壊れやすい部分に布を貼って補強する)を行ったり、地元産の「輪島地の粉」といわれる珪藻土を混ぜた漆を使い、堅牢に仕上げた塗りが特徴である。さらに格調高い装飾により優美さを兼ね備える。 その歴史は古く、室町時代には既に輪島で漆器の生産が行われていたと考え・・・