国宝・重要文化財(建造物)時國家住宅

登録年月日:1963.07.01

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時国家は、平時忠を祖とし、上時国家と分立したのちは加賀藩の豪農として周辺の村落を支配するとともに、加賀藩代官などを勤めた旧家である。主屋は江戸中期頃に建てられたと考えられ、能登地方の民家の特徴を示すものです。庭園とともに繁栄ぶりを現在まで伝えている。 近くには名勝及び天然記念物の曽々木海岸がある。

解説

時国家の始まりは1185年に能登に配流された平時忠(12世紀末の公家)による。子の時国は農民として身を立て、やがて豪農として隆盛します。1634年、政治的背景から時保(13代目)は、時国家を幕府領(当時の日本を統括する政府)の上時国家と、加賀藩領(当時の地域を治める地方政府)時国家の2家に分立し、当人は加賀藩領を拠点とした。 主屋は、木造平屋で幅24.2m、奥行14.7m、総面積355.7㎡、大きな茅葺き屋根で、3代50年かけて建てられ造られたとされ、今日まで350年の歴史を刻んでいる。能登地方の民家として格式の髙い代表例である。 ※平家とは、平(たいら)の姓をもつ氏族。12世紀末(平安末期)に政権をにぎった平清盛の一族である。

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