重要無形文化財輪島塗

指定年月日:1977.04.25

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長い年月をかけて磨き上げられてきた、輪島塗ならではの価値。それは、優美でありながら、その内に秘められている強さ。奥行きのある深い色とつや。そして、持つ手に伝わってくる心地よいぬくもり、なめらかな肌ざわり。輪島塗は、素材はもちろん、100を超える手数、すべてに妥協を許さないつくり手たちの想いの結晶です。

解説

輪島塗は日本を代表する伝統工芸品の一つである。下地工程で「布着せ」(壊れやすい部分に布を貼って補強する)を行ったり、地元産の「輪島地の粉」といわれる珪藻土を混ぜた漆を使い、堅牢に仕上げた塗りが特徴である。さらに格調高い装飾により優美さを兼ね備える。  その歴史は古く、室町時代には既に輪島で漆器の生産が行われていたと考えられている。江戸時代中頃(18世紀中頃)より輪島塗の販路は、日本海沿岸交易や、行商により徐々に拡大し、これに伴い漆器の生産量も増えていった。 輪島塗の発展を支えたのが職能に応じた分業制である。椀(わん)木地(きじ)、曲物(まげもの)木地(きじ)、指物(さしもの)木地(きじ)、朴(ほお)木(き)地(じ)、髹(きゅう)漆(しつ)、呂(ろ)色(いろ)、沈金(ちんきん)、蒔(まき)絵(え)の8職が、現在も地域内に揃う生産体制が守られている。  今日まで受け継がれてきた漆芸技術は、漆器だけにととまらず、寺社仏閣の伝統的建造物の修復や新築、祭礼用具、住居内装、現代アート作品にいたるまで幅広く活用・展開している。

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文化財情報

【時間】

輪島塗会館 8:30-17:00 石川県輪島漆芸美術館 9:00-17:00(入館は16:30まで) 輪島工房長屋 9:00-17:00(体験受付(有料)は15:30まで)

【定休日】

輪島塗会館 年中無休 石川県輪島漆芸美術館 年末休館12/29-31 その他展示替え休館あり 輪島工房長屋 水曜定休日

【料金】

輪島塗会館 無料(ただし、輪島塗会館内にある輪島塗資料展示室 大人300円 高校生200円 中学生100円 小学生無料 団体20名以上 大人250円 高校生150円 中学生50円)  石川県輪島漆芸美術館 大人630円 高大生320円 小中学生150円 輪島工房長屋 入場無料

【外部リンク】

観光情報

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