重要文化的景観大沢・上大沢の間垣集落景観

登録年月日:2015.10.07 ※選定年月日

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輪島市内でもとりわけ急峻な地形が多い大沢・上大沢では、海からの強い季節風より家々を守るため「間垣」と呼ばれる竹で作られた垣根で集落を囲み、今日まで生活してきました。能登の厳しい環境であっても里山里海とともに暮らす人々の生活に知恵を見ることができます。

解説

輪島市の大沢・上大沢集落は、能登半島北西部の日本海沿いの小さな2つの集落である。 急峻な山が日本海に直接迫る能登半島北側は、海から強い季節風を受ける地域であり、多くの集落が内陸部に立地している。その中で、大沢・上大沢の集落は湾を成す低地に位置し、後背の狭い谷地の限られた傾斜面に耕作地を有する。海に面する集落の外周部には高さ4~5mの細い竹(この地域では「にが竹」と呼ばれている)を垂直に立てて作った「間垣」と呼ばれる防風垣を設置し、季節風から家屋を守っている。間垣は、毎年冬を迎える前に修繕され、季節の変わり目を知らせる風物詩の一つとして注目されている。海に面した気象条件が厳しい地域にあって、地域の資源を独特な形式の垣根として最大限に利用してきたことを示す大沢・上大沢の文化的景観は、地域の生活生業を知る上で重要なものである。

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